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zep155さん
Update:2021/12/8
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題名レビュー星の数
メメント人間である限り自己のフィルターを通してしか事実を認識できない。思い込みが事実を歪曲し、やがて歪んだ事実が真実となる。病気でなくとも人間は、都合よく事実を解釈し何食わぬ顔で生きている。そして自己存在理由を求めずにはいられない。レナードと同じく各々が勝手に捻出して生きている。たぶん生きること自体に意味はない。★★★★★★★
ガタカセンスある映像と独特の世界観を内包している。一人は外的宇宙に旅立ち、一人は内的宇宙に旅立つ。対称的に見えるが求めているものは同じ気がする。神との交信。エンディングですーっと意識の深淵に溶解していくような感覚に陥る。そこは無意識の世界。★★★★★★★
ロレンツォのオイル 命の詩生きているということ自体能動的なものであると気づかせてくれる作品。自分ができることをする。こんな簡単で難しいことはない。むっちゃエネルギーもらいました。★★★★★★★
2001年宇宙の旅心に電流がビリビリ走る。全てを超越した神の視点で描かれているよう。超然と真理が内在している。この感じ、初めて精子を見た時の衝撃に似ている。「やばっ!何これっ?」と驚くが、「最終的にこの現実を受け止めていこう」みたいな。この作品は、美術や音楽を言語化するのが無意味なようにただ感じればいいと思う。そう言いつつ言語化してる自分がいるけど。★★★★★★★
ドッグヴィル人間の醜い部分を直視させられる。客観的に観ながらも、自分にも内在する共通項があり、内省している自分がいた。誰でも神性な部分と悪魔的な部分を持っている。内なる眼を光らせ自覚的に行動したい。村の人々がグレースに対しした仕打ちのように、人間は無言の受容に対しただ甘えているだけなのだろうか。自然、人間を含めた全てのものに対し。★★★★★★
ノー・マンズ・ランド戦争がもたらす影響は計り知れない。終結を迎えたとしても残された核爆弾、地雷などの殺戮兵器は無差別に人々の命を奪う。そして一番厄介なのは、人から人へ未来に憎しみが受け継がれるということ。★★★★★★
39・刑法第三十九条こういう知能犯がいるのではないか、と以前から思ってただけに最後まで集中して観れた。どこまでが正常でどこまでが異常なのか。突き詰めれば異常者でない人間はいないんだけど。一応、今までに自分のことを一度も異常だと思ったことのない奴が異常だと僕は思っている。★★★★★★
マン・オン・ザ・ムーン独自の笑いを貫き通す主人公に憬れた。どこまで演技でどこまでが素かわからない所がいい。後半トリックスターの哀しさが滲み出ていて切ない。一味違う生き方に惚れる。★★★★★★
海の上のピアニスト嵐の中での演奏シーンは『フィッシャーキング』の駅で踊り出す場面と同等の優雅さ。ピアノバトルは完全に心奪われた。結末については、あるべき形なんて存在しないし、幸福の定義も個人で違う。人が人にどれだけ干渉できる?なんてことを考えた。陸地を見て終わりが見えないと言う言葉は現代世界が向かっている方向性が見えないという批判にとれた。独特の思想を持った主人公が魅力的でした。★★★★★★
バッファロー'66ギャロは個性的でいい。家族とのぎこちない会話が滑稽。『アリゾナドリーム』『GO!GO!L・A』『トリックベイビー』などもいい。脇役なのにおいしい所全部持っていきます。★★★★★★
12モンキーズ「精神医学は現代の宗教だ」という台詞が印象的。現実と幻想が交錯するような展開がいい。夢も現実の世界に影響を及ぼす立派な事実だし、現実も同様に夢の世界に影響する。自分はおそらく両方の世界に存在しているんだと思うけど。「トゥエンティーモンキーズありませんか?」とほざいた弟に『12モンキーズ』持ってきてくれたレンタル屋の店員さんありがとう。★★★★★★
セブン死に救いを求める人間にとって、死に誘うことは当人にとって幸福でしかない。深い心の闇の扉は永久に閉ざされることになる。彼の先天的な資質もあるだろうが、このような人間を生み出してしまう世の中の構造を一人一人が見つめ直すほかない。世の中とは誰でもない、私とあなたなのだ。★★★★★★
あの夏、いちばん静かな海。小さい頃から以心伝心の関係にすごく憬れる自分いる。やっぱり言葉って限界がある。シンプルな映画です。★★★★★★
フィッシャー・キングすごく幸福感に浸れるすてきな映画だと思う。印象的だったのは馬にのった騎士。精神に潜む不安からくる幻覚だが衝撃を受けた。乗り越えられない苦しみはないと思う。自分で創造した壁だから。すべての体験は自分が望んでいること。責任持って自分の意思で選択したい。★★★★★★
アマデウスサリエリの独白は、太宰治の『駆け込み訴え』を想起させるものがある。本当に愛情と憎しみは表裏一体だなって思う。父親の亡霊が登場するオペラがぞっとするほど迫力ある。★★★★★★
カッコーの巣の上でなにが異常か異常でないか。精神分析の落とし穴を描いていると思いました。冷徹なほど、患者に自分を向き合わせようとする婦長が非人間的に思えた。見るたび、違う解釈ができる映画かもしれない。★★★★★★
アカルイミライ放置しておくと自らを滅ぼす得体の知れないエネルギー。時にそのエネルギーに癒され、時に操られ振り回される。いずれ、人はエネルギーのもって行き場を方向ずけなければならない。クラゲが神秘的で美しかった。★★★★★
戦場のピアニスト観ている者も極限状態に陥る映画。ドイツ兵の前で言語化不可能な思いを演奏にぶつけるところは心にグッとくる。メロディがどうとかいう問題でなく、音ひとつひとつに含蓄がある感じ。爆音で聴覚が一時機能しなくなるところなんかは疑似体験できるよう趣向が凝らされており面白いと思った。★★★★★
アザーズアガサ・クリスティの推理小説のような反則すれすれのオチだった。『シックスセンス』より断然奥深く、ひねりがある。不思議な感動を呼ぶ映画。個人的にはホラーの中で一番怖かったかな。外的世界では永遠の時間は存在しない。あるとすれば自分の内だけだ。★★★★★
ヒューマンネイチュア『猿の惑星』の人間版みたい。男って本当に哀しい動物だと思う。人間はいつから自然から逸脱してしまんたんだろ。「人工的」という言葉はなんか頼りなくて嘘くさい感じがする。★★★★★
マルホランド・ドライブ劇場のシーンにすごく魅了された。禅の「色即是空、空即是色」に通じるものがあると感じた。時間軸を歪めずシンプルな手法で描写しても差し障りがないのでは。ギミックに酔ってる感じがする。個人的には『ロストハイウェイ』の方が無骨で荒削りな感じがして好きです。★★★★★
息子の部屋息子を失って残された家族の姿を丁寧に描写している。あまりにリアルすぎて、自分も遺族同様悲しみにくれた。愛する人を失う悲しさが痛いほど伝わってくる。死を見つめることで生の意味を問うている作品だと思う。死とは一人一人が受け入れなければならない問題。いい。★★★★★
ダンサー・イン・ザ・ダークカメラの手ぶれが気になった。音楽入ると急にカメラワークがしっかりしてその対比がよかったけど。現実の暗さを突き抜けひたすら踊る空想シーンが気持ちよかった。★★★★★
17歳のカルテ人間の内面を捉えていて興味深い。人間は誰も矛盾があると思う。孤独、不安を無くそうとするのではなくて、それらとどうつきあって生きていくかが大事だと思う。自殺する意味を問うことは、生きる意味を問うのと同様に困難なこと。★★★★★
遠い空の向こうにシンプルな映画。雇用者と労働者の対立、父と子の葛藤、教師と生徒の関係などが印象深い。夢中になれるものがあればそれに対する努力を努力と思わないもの。自然にそれに関する知識が増えるし。何かを追求してひたむきに生きてる人は輝いてる。エネルギーもらいました。★★★★★
アンドリューNDR114周りの人間は死んでいくのにロボットは半永久的に生き続ける。見守る側の悲しさ、孤独なんかを考えた。先に死ぬより残される方がつらいかも。何もかも機械がやってくれる日が来たら人間の役割って何なんだろうと思う。消化不良の映画。何度でも見たい。★★★★★
ストレイト・ストーリーほのぼのしてて心暖まる映画。人生自体が旅って感じさせてくれる。出会いがあって別れがある。全てが移ろいゆく世界で、不変のものは愛なんだと思う。長く静かな愛。ニーチェじゃないけど。★★★★★
π突詰めていくと、全ての学問、芸術とは、宇宙の法則を探るものだと思う。「ONE SIZE FITS ALL」の法則を。答えが得られないとしても求めずにはいられない。「諸行無常の世界で、一切は変わり続けるという事だけが不変の真理である」なんてほざいてお茶漬けすすってる自分には数学は到底無理。★★★★★
運動靴と赤い金魚瑞々しい感性が瞳に映しだされてる。兄妹の走っている姿はかわいすぎて反則です。★★★★★
キッズ・リターンいつもつるんで一緒にいた二人が、ボクシングに打ち込む者と、ヤクザの世界に足を踏み入れる者とに別れていく。でも根底に流れるものは同じ。希望もないけど、絶望でもない青春映画。★★★★★
スワロウテイル無類なき世界観が確立されている。映像の美しさ、バンドのグルーヴ感が心に残った。作品の中の架空のバンドが現実にアルバムを出す発想もおもしろい。企画ものだけでは惜しいような良いアルバムになっていると思う。★★★★★
デッドマン・ウォーキングシスターの静かな愛に癒された。被害者の遺族の憎しみと加害者の家族の悲しみとで板挟みのシスターが掛け橋になろうとしてるのが心に残った。迫りくる死の恐怖に観ていて身震いするほどリアルな映画だった。★★★★★
未来世紀ブラジルめくるめく世界が展開される怒涛のラストが圧巻。どんなに体制が徹底した世界でも個人の頭の中だけは制度化されない。そこに自由があり、あらゆる可能性があると感じた。様々な角度から考えられる作品だと思う。一回見ただけでは無理。例えればこの映画はザッパの変態的な音楽に近いものを内包している。★★★★★
バリー・リンドン叙事的に淡々と描かれているんだけど、人生の悲哀を感じさせる作品。主人公が野心を抱いて出世しようとする様は、バルザックの「谷間の百合」、スタンダールの「赤と黒」なんかを彷彿とさせる。素晴らしい映画だと思う。★★★★★
時計じかけのオレンジラストは印象薄いけど、猫女の家のモダーンなオブジェや、アレックスが病院でステーキを食べさせてもらう仕草などが良かったと思う。効果的な音楽もセンスあり。人間の復習心は恐ろしい。目には目を歯には歯をが本能的反応なのかもしれないけど、そしたら未来永劫に続くわけで。★★★★★
猿の惑星ラストも衝撃的だけど、全部夢中になって見た。人類は、人類の力で処理できないものを次々と生み出している。犠牲になるのはいつも自然。科学を科学でサポートする悪循環に陥っている。無作為の作為というものも考慮に入れて欲しい。★★★★★
赤ひげ一家心中することになる子供の演技が抜群に光ってる。肉体の治療は精神の治療。精神の治療は肉体の治療。患者の周囲を含め総合的に治癒しようとする「赤ひげ」にスケールのでかさを感じる。終わり方もクールでいい。★★★★★
博士の異常な愛情 または私は如何にして ・・人類への皮肉たっぷりの映画。技術進歩に比べ人間自身はちっとも進歩していない現在にそっくりそのまま当てはまる。ラストの映像と音楽に唸り、酔いしれました。揶揄したような滅びの美学を感じました。★★★★★
七人の侍見ていて鳥肌が立つ映画。七人の武士が揃ったあたりからぐいぐい引き込まれた。単純なものかと思ったら深い。刀を持った武士が、種子島で討たれる所なんかは時代の変遷を感じさせる。宮口精二が演じている武士はかっこよすぎて反則。★★★★★
花とアリス主眼をハナとアリス交互に置くのではなく、少し変形的な見せかたが新鮮。オーディションでバレエを踊るとこはとても繊細で綺麗に撮れていた。ハナのお母さんの大胆な下着姿に鼻血がでた、なんつって。★★★★
21グラム特に練ったストーリではないが、各登場人物の描き方と、センシティブな編集方法で見ごたえのある作品となっている。いろんな物事が過去に流れていき、人は何かを得て失っていく。それでも人生は続く。★★★★
コールド マウンテン南軍兵士の未亡人の場面とヤギ飼いの老婆の場面が強く印象に残った。理由はそこにヒューマニティを感じたから。言葉を超えた繋がりがそこにある。★★★★
裸足の1500マイルアボリジニ文化を野蛮だと決めつけ、白人同化政策を遂行し、それを善行だとのたまう。インデアン、アイヌなど先住民がうけた迫害を思わずにはいられない。思い上がりも甚だしい。人類全体が共存する道を探るのが個々の人間の幸せに繋がるのでは。大自然は人間にとってあまりに過酷であり、あまりに美しく映る。★★★★
A.I.前半はよかったが、中盤から母を訪ねて三千里みたいな感じになった。二人の監督の意図するものが違っていたのか、どっちつかずの微妙な作品だと思う。蛇足だといわれているラストはかなり好きだけど。もう少し、哲学的な作品かと思った。★★★★
あの頃ペニー・レインとエネルギーの持って行き場所を探してる青春映画。60年代後半の音楽独特の雰囲気が好きなので、多少年代はずれるけど疑似体験できた感じ。飛行機のシーンは笑った。音楽の持つ強力なエネルギーを感じられる作品。『ロックスター』という映画もよい作品だと思います。★★★★
アンブレイカブル発想が奇抜だと思う。黒人の屈折した考えが何か好き。異色のヒーロもの。★★★★
リトル・ダンサー『遠い空のむこうに』と似たテイストだけど、素直に良い作品だと思いました。各登場人物も饒舌でなく、人間関係の描き方がクールだなと思いました。関係ないけど、泣ける泣けないって映画の重要な要素なんでしょうか。人のコメント見ててふと思いました。★★★★
山の郵便配達無骨で素朴な人々と雄大な景色に心和んだ。自然への畏敬が感じられる上質の映画。親子のふれあいは照れくさく感じたけど感動した。自分の家族とダブらせて考えてしまう。ラジオにお椀を被せただけであの娘は賢いと断言する息子はあっぱれだと思う。★★★★
ギャラクシー・クエスト船長が熱い。トカゲ男が笑える。小さい頃、仮面ライダー見ていたことを思い出した。嘘という概念がない異星人っておもしろい設定だと思う。★★★★
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ魂の音楽に聴き入ってしまう。特にシンプルなべースラインがいい。また演奏している人々のバックグランドが興味深いものになっている。人生のピークは自分の気持ち一つで、何時でも、何度でも来るんだなと感じた。同じくドキュメンタリー風の『テルミン』も味のある映画だと思う。万人受けするものではないかもしれないけど。★★★★

Fayreal

Cinema Review Ver 3.0
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