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ごまがすきさん
Update:2021/12/8
得票数:3
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「映画に対しては肯定的でありたい」と願う今日この頃。
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題名レビュー星の数
生きてこそ「人肉食」という道徳的な禁忌を取り上げた作品にしては迫力不足。切羽詰って追い込まれたのなら、死体の太ももにかぶりつくぐらいの描写があってもよかった(やりすぎか?)。食料も援助もない極寒の山中において他人の肉を食えるのかという極めて限定された主題なだけに、演じる役者としては難しい仕事だったろうことはわかるが、正直、迫り来るものがなかった。核となるようなキャラクターが不在で少々拍子抜けした。★★★
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期 ・・アメリカの田舎町。文化的貧困に沈む町はそれ自体が鬱病患者のような、なんとも言いがたい閉塞感に満ちている・・。何か、横溝正史にも通じるような世界観があって、それがひたすら見る者の心をうつろにしてしまう。実を言うと、僕はシリーズ作品を観ないでいきなり本作に飛びついたんですが、正直限界です。何か沈殿したものの底から這い上がることもできないような、無力感につつまれたようなあの雰囲気は耐え難いです。★★★
ストリート・オブ・ファイヤー風のように現れて風のように去っていく、残したものは唯男意気・・。ハリウッド板「用心棒」か。今から見れば80年代の映画はえらくわかりやすい。一つだけ驚いたのは、あの神経質そうな顔のウィレム;デフォーが賊のヘッドを演じているところ。もっと脂ぎった役者が適役かと思ったが、そこがむしろ笑えた。よかったのはダイアン・レインのういういしさと迫力の主題歌。アメリカの若さが残ってた、ある意味よき時代の作品。★★★
ハルク心に傷を抱えるヒーローというのがアメコミの定番なんでしょうが、その心情描写がかったるい。アクションなら初めからそうと割り切って、終始スピーディなテンポでつっ走ってほしかった。ドラマとアクションのかけ合いがかなりずれていたため、全体的にまとまりのない、端折りすぎた拙作の感を受けた。もっとも、ジェニファー・コネリーだけはよかったです。とても美しかった。他のどの役者よりも存在感がありました。★★
壬生義士伝この映画が封切られる前に、同名の大型ドラマを正月にやってた。主演は渡辺謙。こっちの方がはるかによかった。次の年にも再放送したぐらいですからね。映画ではより耽美的にはなっていたが、名作を意識したのかあまりに技術的で、かつポイントをはずした脚本倒れの拙作と化していた。役者起用のピントもづれてる。はずしたな、という印象でした。★★
HERO 英雄映画は美術のみで成立しているのではない。イーモウ監督の耽美的な美意識は、一見黒澤明に通じている風にも見えるが、様式美の押し売りという点で言えば、黒澤にはちゃんと節度があったし、その節度が彼の映画を超然たらしめた。一言で言えば、本作は「キョンシー・・」を小ぎれいにしただけの無内容な映画だ。中国的な高尚な思想をいくらぶっても、あんな自己満足的な演出では生臭坊主の説教程度にしか聞こえない。★★
戦場のピアニストいったいいつになったらピアノ弾くんだ!?それがこの映画の感想。ひとづたいに己だけ逃げおおせる困った人だ。んん、いや、それもこの主人公の人徳のなせるわざか・・。とにかく、邦題から連想されるような音楽映画ではなかったので残念。★★
凶気の桜国粋主義と暴力主義をいっしょくたにするコンセプトにはつくずく閉口する。勘違いした人間の的外れな行動を笑おうという映画ならそれでいいが、どうもそうではなさそうだ。暴力を正当化するような理論武装は破綻する、という主題でもない。所詮は不満のはけぐちを見出さないと生きていけない幼稚な子供の映画にすぎない。それはさておき、窪塚君、はやく怪我なおしてね。★★
バイオハザード見せ場は、あの切断光線だけですか。まったくどこでもり上がっていいのやら、非常に退屈な映画だった。原作ゲームの興奮をおよそ表現できていなかった。それは、とりもなおさず、ゲームが映画を超えつつあるということでしょうか。最近のゲームのストーリー性の向上には目をみはるものがあるが、これではいずれ映画が食われてしまうのではないかと心配になる。映画はあくまで超然としていてほしいものである。★★
ザ・ワン稀代の武道家ジェット・リーを主役として起用しておきながらも、なおCGアクションに頼ろうとする監督の根性のなさに怒りを覚えた。全て台無しである。CGは打ち出の小槌ではないとういことをいいかげんにわかってくれ!これならリーの演武を2時間撮ったほうがよっぽどいい作品に仕上がっていただろう。それに、古風な面立ちの彼にはこういう近未来系アクションは似合わない。そのへんもちゃんと考えて欲しい。★★
ブラックホーク・ダウン苛烈な戦闘シーンのみに終始したがために、観ていてものすごく疲れる映画だった。敵中孤立無援という極限状況が本作の主題だったのだろうが、ドラマ性は非常に希薄。撃った、死んだ、逃げたの繰り返しでいいかげん飽きがくる。映画というよりは、アメリカ人どうしの結束を呼びかけるプロパガンダ放送の一つとしか思えなかった。★★
スコアマーロン・ブランドにロバート・デ・ニーロ、おまけにアンジェラ・バセットとエドワード・ノートンとくれば、映画制作者にしてみれば喉から手の名優たち。そんな夢のコラボが実現したのなら、その作品は絶対に大作となる、いや、大作に仕上げなければ犯罪だ。そう、本作の製作者陣は犯罪者である。こんなお寒い脚本と演出に耐え忍んだ俳優達こそいい面の皮だ。そして、時間がたつにつれて失望と脱力に沈む我々観客は犠牲者である。微塵のパワーもない駄作。★★
アルマゲドンノストラダムスの予言ははずれたことがわかった今となっては、この映画の価値は作品としてどれだけ優れているかにかかっているわけだが、正直言って大作の皮をかぶったC級映画でしょう。なにもかもが大味で心に迫りくるものなし。っていうかボーリング技師に宇宙飛行を教えるのなら、宇宙飛行士にボーリング技術教えたほうが早いだろうって言いたくなる。ただ、エアロスミスのバラードは良かった。それがなければ無条件で☆1。★★
スターシップ・トゥルーパーズ映画館の最前列でこれを観ていた僕は不謹慎にも笑いっぱなしだった。なにからなにまで意味不明。あんなゴキブリみたいなバグズ共なんざホウサン団子かなんかでやっつけりゃいいじゃん?歩兵の大部隊をまともにぶつけようって意味がわからん。ケツから波動砲みたいなのかましてるヤツもいるしもう無茶苦茶。映画館に金を払ったのをかなり後悔した。★★
エスケープ・フロム・L.A.小島秀夫作品、PS「メタルギアソリッド」(大作です)をやった人はこれを見て笑うでしょう。知らない人は本作をみたあとにメタルギアをやってみましょう。絶対うけるはずです。いや、なんともアメリカン馬鹿野郎的な作品ですねえ。あんなたるんだ体でヒーロー張ろうとしたカート・ラッセルもとんだ喰わせもんでしょうが、そんな彼をも凌駕するいかれたストーリーは、世紀末の世に現れた珍品ともいえるアホさかげんだ。★★
マイ・プライベート・アイダホある男娼達の生き様を描いた物語なんですが・・。主題が主題だけにどこにも感情移入する余地がないです。ひょっとすると、そもそもそんな事はハナから期待などしておらず、単に特異な彼らの姿を客観的に眺めてなんぼの、どこか観客を突き放すタッチに何らかのメッセージを託しているのか・・。だとしても、僕にはわからないです。リバー・フェニックスとキアヌ・リーブス、役柄そのものに違和感はないが・・。ラストも救いがたい。★★
カジュアリティーズマイケル・J・フォックスのブルジョワ的な風貌は正直兵隊さんにむいていない。話は低俗で胸糞が悪くなってくるし、セットもいかにもスタジオで急ごしらえしたような粗悪品で済ましていたように記憶している。ベトナム戦争モノが流行っていた時代に、とにかく作りゃ売れるだろうという安易なノリで世にでてしまった不発弾の一つに過ぎない作品である。★★
ブラック・レイン日本が誇る名優達が、悲しいかな、いかにもハリウッド的な大味な演出に飲み込まれてしまった感がある。日本的な風情はかろうじて維持しているようだが、肝心なところでは思い込み先行的にデフォルメされていて違和感を拭い去れない。リドリー・スコットが「ブレード・ランナー」で見せたあのオリエンタルな世界観は近未来という設定においてこそ説得力があったわけで、それをあっさり現代の日本に当てはめるのは思い違いであろう。★★
イージー・ライダー「かもめのジョナサン」を翻訳した五木寛之が、そのあとがきで「イージーライダー」について言及していた。確か、この作品は病める現代アメリカの縮図だとかなんとかと、かなり重々しく評価していたような・・。さあ観てみれば、単なるヤク中達のバカ騒ぎが嵩じてできたお粗末な映画ではないか。後のハリウッドを担う名優達が、若気の至りで作ってしまったホームビデオじゃあないでしょうか。★★
座頭市北野映画には期待はしていなかったが、やはり期待を裏切らないつまらなさだった。飽きのくるCG描写、間延びした展開、かみ合ってこない役者達、笑えないネタの数々・・。常々思うのだが、ヴェネチア映画祭って残念賞を送るイベントなのではと勘ぐりたくなる。自分の趣味をくどいくらいに押し付けてくるビートたけしのカリスマ?がこれからも続くのか。
ボウリング・フォー・コロンバインアポなし取材にどれだけまともな情報収集能力があるのか疑問。取材者と被取材者の間の信頼関係がなにもないままなされる対話に、はたしてそれほどの意味があるのか。怒らせた相手が口を滑らすのを待つのがアポなし取材なら、マイケル・ムーアは低俗な芸能リポーターとそう変わらない。大体ライフル協会員のくせに銃批判してるんじゃないよまったく。ムーアはとんだ偽善者だ。
シカゴ背中に悪寒が走った・・。陳腐で殺伐とした、さらには失笑を頂戴しそうなストーリーもさることながら、露骨な低俗さをおしげもなく曝け出したあの演出には怒りすら禁じえない。義理も道徳も節操も無い世界を、三文芝居のミュージカルで演じられた日にはもうただただ唖然とするばかりだ。どぎついぐらいに脂染みたアメリカ的欲望が端々に滲み出た見るに耐えない作品。
サインははははは、ははははは、はあ・・・。なんだこりゃ。ホアキン、お前は兄貴に申し訳が立たないと思わんのか。ギブソンさん、脚本しっかり読みましょう。どーもならん映画。
タイムマシン何をどうすれば、あれほど強引な路線変更が許されるのか。中盤あたりからまったく別の映画に様変わりしてたよ。脚本さかさに読んでたんでしょうか、本作のスタッフ・・。とにかく、はじめ期待させて徐々に裏切っていくという、あってはならない映画です。忘れよう忘れよう。
ギャング・オブ・ニューヨークまず、「移民」問題を前面に出す意味が、僕にはわからない。アメリカにとっては、それは無視しえない深い歴史なのかもしれない。まして、名監督スコセッシが手掛けるほどの映画であれば、その主題の重大さは計り知れないのだろう。多分。が、無礼を承知で言えば、本作は駄作以外のなにものでもない。脚本、役者、演技、その他諸々いずれも安っぽい。虚飾のオンパレードに終始した映像につくずく呆れ返った。
ダンサー・イン・ザ・ダークちょっとまってくれ!この荒涼とした後味、子供のころに観た「マッドマックス2」のそれの比ではない。セルマ、お前はバカか!哀れみを通り越し、その傲慢とも思える振る舞いには、率直に言って吐き気がした。深層心理のどこかをくすぐるような、ビョークのあの雰囲気は確かに嫌いではない。暗さという点でこの映画は歴史に残るかもしれない。が、もう観たくない。出会ったことを本気で後悔した唯一の作品だった。
その男、凶暴につき「芸人は”危なさ”がないといけない」とはビートたけし談である。笑いが非日常的な世界にこそ生まれるのは確か。世間体や常識にとらわれないからこそ芸が生まれるのはもっともだ。が、”危ない”この映画が提供するのは笑いでもなければ、そもそもメッセージなんてものはない。ただひたすら凶暴な男を描いたところで何の感銘も生まれない。お笑い芸人が何か映画を撮ったという話題性だけが残った作品にすぎない。

Fayreal

Cinema Review Ver 3.0
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