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Arufuさん
Update:2021/12/8
得票数:4
プロフィール:
風刺的作品や史実物が好きだが批判されがちな単純なエンターテイメント映画も正当に評価したい。常用でない言葉を並び立てるのではなく単に日常会話程度の感覚の文章でレビューを行いたい。
最近古い映画にはまってるのでK&Mさんのレビューは助かります。
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題名レビュー星の数
007 ドクター・ノオまだ映画としての定型が定まっておらず小説原作の映画にありがちな地味さを色濃く残す。007といえばスパイグッズだがまだ登場しておらず絶体絶命の大逆転というのが無いので銃撃に格闘にボンドはスーパーマンとして描かれている。後の007の評価を知っていると「こんなものか」という程度の感想になるがボンドのキャラ自体は既にほとんど固まっており非常に魅力あるキャラに仕上がっているため続編を見ようという気にはさせられた★★★★★
荒野の七人七人の侍は207分もの大作だが、エッセンスを取り入れつつシンプルかつスピーディーな展開で西部劇に意訳。登場人物の背景やキャラクター性が薄まってしまっていて戦闘も軽い映画に仕上がっている。これを見て感じることは七人の侍はあれほどの長さで無駄なシーンなど無かったのだなということ。しかし侍の精神もあればカウボーイの精神もあるわけでアメリカ人に訴えかける精神劇、そして西部劇としてはこれが正解なのかもしれない★★★★★
波止場司法取引も良しとし証人保護プログラムなどというものが整備されている米国を象徴するかのように1人反発する人間を英雄的に描いている。集団秩序が最重要視され牛肉偽装を告発した冷蔵会社が倒産した事件に象徴されるように告発者は裏切り者と捉えられる日本人には臭い英雄と映る。ギャング映画や社会派映画が好きな自分には良い出来の映画だと思うが単なる英雄映画に終わってる辺りまだアメリカンニューシネマの時代へは遠い★★★★★
真昼の決闘主人公が応援されながらではなくどちらかというと疎まれながら孤立して悪党と闘うという内容は西部劇の定型的なヒロイズムとはずれていて斬新。その周辺の人間の心理描写も含めた社会的な話が中心でむしろ決闘シーンはさらりと描かれているのはテンポ(なんとリアルタイム)後味もよく好印象。空撮風の引き、ガラス越しの緊迫感、馬上から一人佇む保安官を見下ろすシーンなどカメラワークが多彩かつ斬新で西部劇的な古さが無い★★★★★
素晴らしき哉、人生!もし自分という物が存在しなかったとしたら世界の流れにどのような影響を与えていただろうかという漫画でよくあるようなストーリーが軸の人生賛美ファンタジー。善と悪の構図をはっきり対立させ伏線を張りながらしっかりと起承転結で纏める物語の作り方の手本のようなストーリー。こういう作り方をしてくると特別感銘を受ける内容ではない平凡な映画であっても大きな欠点が無いし普通に楽しめるので高得点を付けざるをえない★★★★★
レベッカ女のドロドロした権力争い、しかも死人と争わすなんて、この昔にこんなクサーイ話を取ってしまうヒッチコックに乾杯です。さすがサスペンス・ミステリーの神様。現代サスペンスドラマの基本は全てここにあり。しかしこの作品でのジョーン・フォンテーンの美しさときたらグレース・ケリーやヴィヴィアン・リーも寄せ付けません。ある意味ローマの休日のオードリー・ヘプバーンに匹敵するスクリーン史上に残る美しさです。★★★★★
駅馬車1939年公開なんてどんなもんかねと半信半疑だったがなんと質の高い「ロードムービー」同乗者達の心理描写の人間臭いこと、一方的なヒーローにはならないジョン・ウェイン。そして今のトレンディドラマのような恋愛まで絡めることをこの時代にやってしまっていたことが驚き。これが西部劇というものなんですねえ。 ★★★★★
バルカン超特急空撮風(おそらくミニチュア特撮)の街の風景から始まり、汽車を下から取るカット、紅茶のパッケージのカットなど映像的に楽しめ30年代の作品とは思えない。登場人物がそれぞれ個人の利害に従って行動すれば話の線が1本になってしまうというストーリー。何よりミステリーをコメディタッチで書いていくヒッチコックらしいユーモア。のちの彼の映画のようなスリラーらしさは無いがグッドテイスト(ハイセンス)なミステリー映画★★★★★
或る夜の出来事ローマの休日やプリティウーマンといった「経典ラブコメ」のさらに経典的存在。男がかなり傲慢な性格で、また犯罪紛いの行為をしてたりと結構悪どい男ではないかと思ってしまったのだが、こういう男が魅力的な時代だったんだろう。「席取り」や「夫婦ゲンカ」や「ヒッチハイク」など随所にコミカルで面白いシーンが鏤められており、この古さにも関わらず今でも十分楽しめる映画だった。★★★★★
ソウ外界の回想シーンがイチイチ挟まれるので緊迫感がそこで薄れる。次々に謎を明らかにしていく2時間サスペンス的な演出を狙ったんだろうが閉塞感と緊迫感がキモの映画なのでそこは減点か。犯人も社会風刺や皮肉が込められたメッセージ要素のある脚本では無く単なる変態(サイコ)だったのが残念。それでも5点はあげれるが役者が大根だったこともあり1点マイナス。★★★★
ディボース・ショウジョージ・クルーニーはその顔のせいか、コメディなんだけどどこまで真面目か分からない。映画自体も正しくそんな感じだ。ふざけ切れてないウディ・アレン映画というか、中途半端に纏まってオチきれていない印象。佳作でもないが駄作でもない。まあキャストが見られるからな。★★★★
シティ・オブ・ゴッド複数のストーリーが併走しているし、無名役者、初見役者(しかもみんな似たようなパンチ頭)だけの映画なので登場人物整理が難しく今ひとつ話に入り込めなかったのが残念だが「彼らの境遇」は理解できた。カメラワークが秀逸で迫真力はあるが史実とはいえ弾が飛交い人が次々と死んでいく「動」の作品で、「静」で魅せたゴッドファーザーのような深さは無かった。ある意味対極に位置する存在。面白い映画ではないが見る価値はある★★★★
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン他の実話映画の例に漏れず単調な作品になることは目に見えE.T.を壮大な映画に仕上げたスピルバーグ&ジョンコンビに期待を託したんでしょうな。この詐欺師の凄い所は10代でこの所業をやってのけたことなんですが、ディカプリオが自分の馬鹿っぽいイメージを消してなんとかインテリ(というか狡猾)なイメージに見せようと苦心したのかあまりにも大人っぽい演技をしてしまったため10代には見えず凄さがイマイチ伝わってきません★★★★
スパイダーマンいかにもヒーロー物というか、善と悪の対峙がストレート過ぎる正直な脚本。決して悪くは無いのだがヒーロー物漫画が溢れる日本に生まれた人間にはどこかで見たような映画だと感じさせられてしまう。アメリカのヒーロー物の欠点は凝ったストーリーにしたとしてもサイドストーリーとメインストーリー全体を繋ぐ「伏線」というものが無いか薄いのでどうしても全体を通してみると矛盾が多くなってしまうことだろう。★★★★
キューティ・ブロンド僕が高評価した他のラブコメ(この話はただのコメディな気もするが)と比較しても遜色ないほど面白いが、話が軽すぎると言うか、主人公が力をつけていく過程が全く軽く流されてたり、参考人や犯人が馬鹿すぎるほとんどギャグ漫画のノリの裁判とかその辺で拍子抜けしてしまったので…そこがこの映画の良いところということは十分理解しているが高得点をつけるのには戸惑う。話自体は5点つけてもいいほど面白いと思いますよ★★★★
ギャング・オブ・ニューヨークいよいよ盛り上がってきて復讐を遂げる決戦って時に突然史実と絡めてスコセッシらしいいつものハードボイルドでまとめてしまった。せっかく結構楽しんでたのに拍子抜けの消化不良以外の何者でもない。アカデミー賞10部門ノミネート受賞0が示す通り「大方はいいけどどこかどこか抜けてる」映画。スコセッシはハードボイルドを捨てさえすれば案外簡単に監督賞取れたりするんじゃないの。★★★★
プリティ・プリンセス別に娼婦でもなく、衛生的に汚いわけでも生活が破綻しているわけでも何でもないただの女子高生なのに、王女だからと言って外見を今風に変身させる必要があるのだろうか。その点がプリティ・ウーマンやマイ・フェア・レディなどとは大きく異なりむしろ女性を外見で差別する映画になってしまっている。プロット自体は面白いが全体的におとなしく「ありえなさ」の演出が薄いためコメディとしては弱い。少し期待ハズレ。★★★★
トレーニング デイ目的を達成する手段としてはアロンゾのやり方も最良のうちの一つです。戦争が正にそうですが、殺し合いも大儀さえあれば正当化されてしまうものです。観客に悪とは、正義とは何かを答を出さずに問いかける映画として、なかなかの出来だと思いますが最後はやりすぎでは。観客に嫌悪感を感じさせると自ずと一方的に偏った視点に流れるでしょう。★★★★
バンディッツ狼達の午後のアレンジバージョンか。ストーリーこそ全く違えど書いているメッセージは似たようなもの。高く評価すべき点も無いが普通に楽しめるクライムサスペンスだろう★★★★
PLANET OF THE APES 猿の惑星 名作「猿の惑星」のリメイク。ストーリーとしては初代のほうが意外性にしても、進化した猿の生態の現実性にしても優れていると思う。まあこの映画は腐るほど多くの(優れているとは言いがたい)続編が出ており、リメイクとしてではなくシリーズの一作としての立場から見ればいいのではないか★★★★
みんなのいえ映画「お葬式」のような日常生活や風習をモチーフにしたコメディだが、単に「指摘」しただけで「風刺」しきれておらずどっちつかずの中途半端なヒューマンドラマになってしまっている。その上心理描写も甘い。もっとシニカルにすればいいのに、できるはずなのにただのシュールコントに留まっているのは、事なかれ主義に走ったのか。もったいない作品。八木亜希子さんは大好きです★★★★
チャーリーズ・エンジェル70年代の米人気ドラマの映画化。内容は硬くないマトリックス+M;Iといった感じで、主人公3人が女性というところを除けば普通のアクション映画か。キャストは豪華だが。つまらなくはないものの特に魅力は感じなかった。あとやたらと日本に絡んでくるのは何の嫌がらせだろうか(笑)。「新しいタイプの役柄に挑戦したい」とバックトゥザフューチャー続編を蹴ったクリスピン君、役の変態度あがっとるやん★★★★
M:I-2前作をスパイアクションの傑作と評価したが今作はただの派手なだけのアクション大作。もともと取り立てて絶賛するところは無い映画だがサスペンス要素を持ったなかなかの脚本で持ってたのにそれをばっさりカットしてしまってどうしたいんだか。出来損ないのバッドボーイズになってしまった感じ。★★★★
処刑人最近デスノートが流行ってただけに結構タイムリーな映画。実際にキラ的な者が出現した場合社会がこのような反応になることは決して否定できない。対立側も描いたデスノートと比べると描き方安易過ぎる上に勘違いアーチストしちゃってる点が鼻につくが。もうちょっと慎重に扱うべき題材だったのでは★★★★
完全なる飼育本来心理サスペンスであるべきだが多くがはしょられてしまった怒涛の展開に若干拍子抜け。ただし脚本よりキャスティングの妙、、、これがAVコーナーにあったのだとすれば満点に近い★★★★
奇人たちの晩餐会果たして彼は愛すべき馬鹿なのか、空気の読めない邪魔者なのか。映画で見る分には前者。実際隣に居たら地の果てまで蹴り飛ばすけどね。★★★★
RONINカーチェイスが見所。カーチェイスだけを取ってみればTaxiなどよりも出来は良いかも知れない。しかしストーリーが複雑で結局何が言いたいかよくわからなかったので減点。デニーロも全く生きていない★★★★
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアコメディに寄ったロードムービーで下品にならずにそれどころか死という重いテーマを真剣に扱ってしまっている所がハリウッドとは一味違う所。重いテーマなのに軽いコメディのノリで話が展開、90分で感動的にまとまってしまっているのが超高評価の一因か。欠点が無く低評価にはならないが個人的に佳作以上の感想にはならなかった。海なんてどこにでもある島国生まれでなければ初めて海を見たときの感動が蘇ったりもするんだろうが★★★★
TAXiまあカーチェイス映画としては上位だがユーモアが正直寒い。アメリカンジョークはよいがフレンチジョークは合わないみたいだ。ドイツに対する劣等感が滲み出ている。ストーリーもダラダラしていて、肝心のカーチェイスも短く(内容は悪くないが)、冒頭のピザバイクの走行が一番良かった。 ★★★★
ヒートデニーロファンやアルパチーノファンが多く見る映画に中途半端なラブストーリー併走させちゃいかんと思う。いちいちそういうシーンが入ると緊張感も途切れる。もっとデニーロなら「ヤマ」に関する行動パチーノなら職務的な行動で埋めてもらいたかった。ラストも決着とかじゃなくもっと気の利いた終わり方は無かったものかね。こんな決着じゃただの勧善懲悪映画だ。ガンアクションの魅せ方もあまり上手くない。★★★★
セブンキリスト教に全く興味が無く七つの大罪自体知らんのだが、全体としての連続殺人の意味が見えてこない。前半6つは無意味でラストだけ。結局犯人の殺人動機は何だったのか。単なるサイコだというならそれでいいんだが、こんな猟奇殺人犯を何か意味があるように描いているのはPride(高慢)なキリスト教観心酔か?見所はブラッド・ピットとフリーマンコンビ。ブラピ映画は実は初めてなのだが思っていたより遥かにいい役者だった★★★★
エド・ウッド自分の愛する物を独自の世界観でパロディ化することが十八番のティム・バートン渾身の作品。彼のようなB級映画を愛する人間は、何も映画を面白いと思って見てるというより「なぜこんなものができてしまったのか」それを作ってしまった人間の人となりやそんなものをこの世に生んでしまうに至った過程を愛してしまうのであろう。エド・ウッドに対する愛情がヒシヒシと伝わってくる。もう少し実話性を重視してほしかった感はある★★★★
生きてこそ航空機事故からの生還を描いた史実の物語。これはもう映画というよりドキュメンタリーか。こういうことがあったんだというほとんど小説を読んでいるような感覚。人肉を食べるということにテーマが寄りすぎてる気もするが。もっとサラリと当然のように描いたほうが深長な映画になったのではないか。★★★★
アダムス・ファミリー人気漫画が原作のオカルトコメディ。いかにも漫画原作的でみんなキャラが立っている。ストーリー自体は普通だが何もかもが過剰すぎる演出と、個性派俳優揃いで見ていて飽きない。★★★★
レザボア・ドッグス変に規制するのではなくちゃんと映像で攻めてるのは評価できるが、それ以外は単なる殺し合い映画でアクションやスリルやアイロニーがあるわけでもなく、評価すべき点が見つからなかった。つまらなくは無いがセンスが合わないんだろう。★★★★
推定無罪皆まで語って深さを無くす典型的な例。ラストのハンマーを洗うシーンで終わらせておけば彼がやったとも取れるし、妻がやったとも取れる。そこに映画のタイトルも相まって疑おうにも疑えないという深い終わり方になったと思うのだが。小説では確定させずに終わっていたはずだがなぜこのような愚かな変更を加えたのだろうか。★★★★
フィールド・オブ・ドリームスオカルトといえばオカルトだがファンタジーとも言える荘厳な映画。原作が小説なだけに脚本が合う人は合う映画。日本人女性には合う人が多いのでは。別に嫌いではないがストーリーに必然性がないのでレビュアは見終わっても「あっそう」くらいにしか思わなかった★★★★
グッドモーニング・ベトナムグッドモーーーーーーーーーーーーーーーニングビェエトナーーーーム!!アメリカンジョークのオンパレードで少しも笑えなかった。そこがキモの映画なだけに少し辛い。ベトナムの空気を書ききれていないのも少し残念。俺はアメリカンジョークで笑えるという自信のある人専用。ヒロインの女の子はかわいかったね〜。何人か知らんけどどこで見つけたんだろ★★★★
火垂るの墓リアリズムとヒューマニズムを追求してるのはわかるがやりすぎで伝わってくるのはノスタルジーのみ。ほれ悲惨だろ、ほれ泣けという態度がありありと見えて辟易。戦時下のリアルな暮らしというものを実写では再現できないクオリティで描いたという存在意義こそあるがそれだけ。まあ原作がストーリー的につまらないということだろう。 ★★★★
摩天楼(ニューヨーク)はバラ色にコメディアンとしては最高の部類に入るマイケル・J・フォックスですが、決して肉体的に優れていないマイケルにこういうヒロインを引っ張らせるラブロマンスやらせたらダメなのでは。かつてトム・クルーズとニコール・キッドマンのカップルを見たときに似たある種の滑稽さが感じられました。SITCOMのレベルのオフィスラブコメディドラマにして欲しかった。彼の才能はそこでこそ生きますから。★★★★
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメ ・・クオリティは高い作品だが奇を衒いすぎて釈然としない内容になってしまった。脚本の欠陥を世界観で補おうとしている感じ。何度も見ると良さがわかるタイプの映画であろうがこの長さじゃなんとも…★★★★
ライトスタッフ作品のポリシーや魅せようとする気概は感じるが主役級が多い上にストーリーがクロスするのにストーリーテリングを軽視しすぎでわかりにくい。似たような顔だらけで途中から誰が誰でどんなキャラだかもわからなくなり感情移入どころではなくなってしまった。七人の侍は1人1人個性豊だから面白いのであってこれでは…★★★★
ソフィーの選択ある「選択」というテーマがまずあり、そこへ持っていくまでに恋愛やら収容所話やら精神病話やら様々な要素を絡ませて話を膨らませたといういかにも小説的な造りだと思ったら原作はベストセラー。話を並走させすぎて結局ナチの蛮行を描きたいのか、運命に翻弄される若者達を描きたいのか、どの話も中途半端で作り手のメッセージが見えてこず特別な感銘は受けなかった。選択シーンの衝撃が一人歩きしてしまっている感じがした★★★★
レイダース 失われたアーク(聖櫃)ハリウッドには珍しい破綻してないアドベンチャー。ただオカルト的な要素を含む。スピルバーグの成功以来一気にムーヴメントとなったエンターテイメント映画の走りだが80年代ならドラえもんのほうが普通に面白いなぁ…日本の子供は幸せですよ★★★★
地獄の黙示録ジャングルのクルーズはアナコンダとかのほうが迫力はあるし、ベトナム戦争映画としてはプラトーンが秀逸で、評判ほどいい映画とは思わなかった。特にカーツ大差が出てきてからは退屈で脚本に問題あり。むしろ評価されるのは撮影手法とか技術、演出のほうだろう。★★★★
ミッドナイト・エクスプレス実話モノとしての興味深さは一見の価値ありだが、オリヴァー・ストーンの仕業と思われる勧善懲悪的でエンターテイメントな脚色が信憑性を台無しにし、西洋人には神秘に感じるのであろうオリエンタル過ぎる演出がそもそもオリエンタルな我々には何の感慨も無いどころか逆にうさん臭すぎる。ふさわしい脚本家が扱えばもっと映画としての価値も上がっただろうに、ほんとに惜しい★★★★
ディア・ハンター主題はほぼ(実際には行われていなかった可能性が高い)ロシアン・ルーレットであり戦争スリラーとしてはかなりの良作であるが、戦争の狂気、その無益さが若者に与える影響という見方こそ出来るものの、少なくともベトナム戦争を描いた映画とは言えない。地獄の黙示録を経てプラトーンで集大成するベトナム戦争映画の変遷の中ではまだまだ原点である。★★★★
M★A★S★Hハリウッド映画で初めてFuckという言葉が劇中に登場した作品らしい。当時としては問題作で現在のやりたい放題コメディにつながる新境地を開拓した作品。一方エピソードが散漫で、コメディとしてもブラック色が強すぎるウディ・アレン作品のように見る人を選ぶ作品でもある。ヒッピー文化や反戦運動など当時の時代の流れの中で触れていれば偉大なる作品だったのだろうが、誰も彼もやりたい放題の今となっては埋もれてしまっている★★★★
007は二度死ぬシリーズ第5作。まさかの日本が舞台なのですが、無駄に相撲が出てきたり、使用目的不明の漢字が謎の自己主張をしていたり障子「らしきもの」が立てかけてあったりとバカバカしい雰囲気の上、ヤクザモノによく使われる倉庫の屋上での格闘シーン(空撮)やゴジラのような地底基地などB級SF臭すらするが最近の007は他の作品も全体的に投げやりなので、アクションの迫力が2作目以来の出来になっていた分結構楽しめました★★★★
007 ゴールドフィンガーシリーズ第3作。ボンドカー登場。その辺のスパイグッズは相変わらず面白いがアクションに前作のような迫力もなく、そしてボンドが激しく弱い。いや、逆転グッズが出てきてピンチを作れる状況になったのはわかるけど、いくらなんでも弱すぎ。ボンドカーの秘密兵器も結局姑息な解決にしかなっておらず、無駄骨折っただけで最後は軽く大破してボンド拉致られとるし。まあ映画としては固まってきたので次回からに期待。★★★★

Fayreal

Cinema Review Ver 3.0
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