評価点数:4緩急のテンポがよく、ハラハラ感を楽しめた作品でしたが、終始、爽快感はない。窮地に陥った主人公の心理が強気・弱気に激しく振れる。そのゆらぎの原因は善悪の感情のせめぎ合いなどでなく、極めて利己的な発想による。そのため、結末につながる心理の変化に納得がゆかず、少々突飛に感じられ居心地が悪く感じた。